2018

べろちゅー

水性木版(550×1050mm、2018.6) 

  • 第86回版画協会展入選作品


自分と自分以外の人間の体の一部が混ざり合う瞬間 これ以上に興奮する瞬間は無い。

他人の舌が自分の体に浸透するとき、この上ない幸福感に包まれる。しかし、他人は他人でも、愛し合っている人にしかこの話は通じない。

この何十億人もが生きている世界、本当に愛し合える人間なんて、あとどれくらいいるのだろう、あの幸福感はあとどれだけ味わえるのだろう。あの興奮と幸福感にさいなまれる瞬間を味わえるのは非日常にしかすぎない。

これはそんな思いがうまく伝えれなかったときに産まれた作品。



mountain

水性木版(567×870mm、2018.7)

実家の裏山をモデルに作成。

実家は奈良県の山奥のため、産まれたときから山に囲まれて育った。

幼少期のかすかでおぼろげな山の風情を追い求めて制作。


また、色付きの和紙を扱うことをここで実験。

地の色に、絵の具を摺取らせると、

思いもしなかった、また別の色具合になるため、おもしろかった。

また、本来白い和紙を使うことが一般だが、

ここで色付き和紙を扱うことで、白絵の具(ここでは胡粉を膠で溶いて使用)

を使用する事が可能であった。


Girl

水性木版、手彩色、色鉛筆、コラージュ

(サイズ可変、2018.12)


1つのパネルを1つの鏡と仮定して制作した。
鏡に映る瞬間、自分がブスだなあと感じる瞬間がある。その瞬間をテーマにまとめたものが⦅Drawing⦆ページの『異質なアレ』シリーズだ。

ここでは『異質なアレ』シリーズのように、ネガティブで悲しい要素は無くそうと思い、鏡の前でかわいく見せるため自分自身を見つめる女の子の瞬間をパネル貼りで3点制作した。

絵を正面だけで完結させたくなく、また、絵の広がりも見せたくて、側面も絵になるような箱型のパネルを自らせいさくした。

側面には各女の子がかわいくなるためのアイテムを配置した。

Girl-紅子

水性木版(232×204×65mm、2018.12)


好きな人に会う前に、鏡の前で口紅を塗りなおす女の子。ポイントとなる側面には口紅を配置。

Girl-ミミ子

水性木版、手彩色

(305×215×65mm、2018.12)


デートの待ち合わせの数分前に、鏡の前でイヤリングをチェックをする女の子。

ポイントとなる側面には、イヤリングを手彩色。

Girl-りぼ子

水性木版、色鉛筆、コラージュ

(210×143×65mm、2018.12)


クラスの好きな男の子に可愛く見てもらいたくて、朝、鏡の前でヘアセットしている女の子。